長崎でAIセミナーはどこで受けられる?主催団体一覧と、選ぶときの3つの基準

2026-08-26 執筆: 今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)

「長崎でAIセミナーを探しているが、どこがやっているのか分からない」というご相談をいただきます。

東京や福岡であれば民間のセミナーが毎週のように開かれていますが、長崎県内で「AI」「生成AI」をテーマにした会を継続的に開いている主体は、そう多くありません。そのぶん、どこが何を目的に開いているかを知っておけば、探す手間はかなり減ります

この記事では、長崎県内でAIに関するセミナーや講座を開いている団体を、公式ページで確認できるものだけ挙げます。そのうえで、「どれを選べばいいか」を判断するための基準を3つに整理します。

長崎でAIセミナーを開いている主な団体

1. 長崎県中小企業団体中央会

長崎県内でAI関連の会を探すなら、まずここを見るのが早いです。

県内の組合・中小企業を支援する団体で、長崎大学と連携した「データ活用人材育成講座」や、生成AI活用セミナーを開催しています。県の「デジタル力向上支援事業費補助金」の案内も行っており、学ぶ機会と、その費用をまかなう制度の情報が同じ場所にあるのが特徴です。

本所は長崎市桜町、佐世保支所は佐世保市木場田町にあります。県北の企業なら佐世保支所に問い合わせるのが近道です。

公式サイト:長崎県中小企業団体中央会

2. 公益財団法人 ながさき地域政策研究所

長崎県が実施している「県内中小企業DX促進事業」のうち、DX啓発セミナー(経営層向けの講演会と、リーダー層向けのハンズオン)の問い合わせ窓口を担っている団体です。

注目していただきたいのは、この事業が最初から「経営層向け」と「リーダー層向け」を分けている点です。経営層には講演会形式、現場のリーダー層には実際に手を動かすハンズオン形式。同じテーマでも立場によって必要な学び方が違う、という前提で設計されています。この考え方は、後述する「選ぶときの基準」にそのまま使えます。

公式ページ:長崎県 県内中小企業DX促進事業

3. 長崎商工会議所

経営相談、創業支援、融資制度の紹介、専門家派遣を行っている団体です。補助金・助成金の案内ページも設けられています。

AI専門の団体ではありませんが、「AIを学びたいが、そもそも自社の何を変えるべきか分からない」という段階なら、まず経営相談から入るのが合理的です。学ぶテーマが決まっていない状態でセミナーに行っても、持ち帰るものが決まりません。所在地は長崎市桜町の長崎商工会館2階です。

公式サイト:長崎商工会議所

4. 公益財団法人 長崎県産業振興財団(よかネット長崎)

県の産業支援の中核機関です。販路・取引拡大支援、企業誘致、研究・技術開発支援、プロフェッショナル人材マッチング、経営相談窓口「取引かけこみ寺」などを担っています。

セミナー単体というより、「AIを使って何をしたいか」が販路拡大や技術開発とつながっている場合の相談先として押さえておくとよい機関です。

公式サイト:長崎県産業振興財団

5. 長崎県商工会連合会

県内の商工会を束ねる総合経済団体で、経営の悩みに対する相談対応を行っています。長崎市桜町の長崎商工会館8階にあります。

市部ではなく町村部に事業所がある企業の場合、地元の商工会が最も距離の近い相談先になります。

公式サイト:長崎県商工会連合会

6. 県内7か所で開かれる「長崎県産業支援制度説明会」

AIそのものがテーマの会ではありませんが、県内企業にとって見逃せないのがこの説明会です。

長崎県産業・雇用施策活用推進センターが窓口となり、佐世保・平戸・新上五島・五島・島原・諫早・長崎の7か所で産業支援制度の説明会が開かれています。離島の新上五島・五島が含まれているのが、長崎県ならではの構成です。

AIやデジタル関連の講座に使える補助制度の話もここに含まれます。問い合わせ先は 0120-318-541 です。

公式ページ:長崎県産業・雇用施策活用推進センター

「聞いて終わるセミナー」と「手を動かす講座」は別物です

団体の一覧を眺めるだけでは、まだ選べません。同じ「AIセミナー」という名前でも、中身は大きく2種類に分かれるからです。

先ほど触れたように、長崎県のDX啓発セミナーが「経営層向けの講演会」と「リーダー層向けのハンズオン」を分けているのは、この違いを正面から認めているということです。

| | 講演・セミナー型 | ハンズオン・講座型 | |---|---|---| | 主な形式 | 登壇者の話を聞く | 自分のパソコンやスマホで操作する | | 人数 | 数十人〜数百人 | 少人数 | | 持ち帰るもの | 判断材料・全体像 | 実際に動かせた手順 | | 向いている人 | 経営層・意思決定者 | 現場の担当者・リーダー | | ありがちな失敗 | 面白かったが、翌日何も変わらない | 全体像が分からないまま手だけ動く |

どちらが優れているという話ではありません。経営者が「AIに投資すべきか」を判断するには講演型が適していますし、現場が「明日から使う」にはハンズオン型でなければ届きません。

問題は、この2つを取り違えたまま参加してしまうことです。「社員のAIスキルを上げたい」と言いながら経営層向けの講演会に社員を1人送る、という選び方は、よくある行き違いです。

選ぶときの3つの基準

では、どう選ぶか。当社では次の3つを順番に確認していただくことをおすすめしています。

基準1:ゴールは「知る」か「できる」か

まず、参加後にどうなっていたいかを一文で書いてみてください。

  • 「AIで何ができるのかを知っておきたい」→ 講演・セミナー型
  • 「議事録づくりを来週から短くしたい」→ ハンズオン・講座型

ここが曖昧なまま申し込むと、どんなに良い会に出ても、終わったあとに「勉強になりました」で止まります。

基準2:自社の業務を持ち込めるか

これは意外と見落とされる基準です。

公開型のセミナーは、参加者の業種がばらばらです。そのため題材は「どの会社にも当てはまる一般的な例」にならざるを得ません。一方、自社の実際の書類・実際のメール・実際のデータを題材にできる形式なら、その場で作ったものがそのまま仕事で使えます。

申し込み前に「当日、自社の資料を持ち込んで題材にできますか」と一言聞いてみてください。答えられる主催者かどうかで、その会の性格が分かります。

基準3:終わったあと、社内で誰が続けるか

セミナーの効果が消える最大の原因は、参加した1人が社内で孤立することです。

長崎県の情報通信業は382事業所しかなく、県内全産業のわずか0.7%(全国の0.5%)にとどまります(令和3年経済センサス-活動調査速報/長崎県統計課)。つまり県内の大半の企業には、社内に「ITに詳しい人」がいません。参加者が戻ってきて質問しようにも、聞ける相手がいないのです。

対策は2つです。

  1. 1人ではなく2人以上で参加する(帰ってから話し合える相手をつくる)
  2. 参加後に質問できる窓口があるものを選ぶ(資料配布だけで終わらないか確認する)

情報はどこで見つけるか

長崎県内のAIセミナーは、大々的に広告が出るタイプの情報ではありません。実務的には、次の3つを押さえておくのが確実です。

  1. 上に挙げた各団体の公式サイトのお知らせ欄を、月1回まとめて見る
  2. 加入している商工会議所・商工会・組合からの案内メールやFAXを捨てない(県内向けのAI関連講座は、この経路で届くことが多いです)
  3. 補助制度の説明会に一度出ておく(制度と講座の情報は同じ窓口に集まっています)

なお、AI講座・セミナーの受講料に使える可能性のある補助制度については、別記事で公式要件から整理しています。あわせてご覧ください。

当社のAI講座について

当社(Exist Japan株式会社/代表:今長 学)は、企業向けの生成AI・AIエージェント講座を提供しています。

  • 形式:3時間。第1部の基礎理解を除き、大半が実際に手を動かすハンズオンです
  • 開催方法オンライン開催が基本です。対面をご希望の場合は長崎県内へ出張します(離島を含む県内21市町に対応。出張費は実費を事前にお見積りします)
  • 料金(税込):10名まで165,000円/11〜50名 220,000円/51名以上 275,000円
  • 内容:御社の業種・業務に合わせて事例と演習をカスタマイズします。使用したプロンプト(AIへの指示文)はすべてお渡しします
  • 実績:生成AI研修 受講者累計500名以上、登壇200回以上

上の「基準2」で挙げた通り、当日は御社の実際の業務をひとつ題材に選んでいただき、その場でAIに置き換えるところまでやります。パソコンが苦手な方でも参加できるよう、専門用語はすべて日常の言葉に言い換えてお伝えします。

長崎県内での開催実績はこれからですが、その前提でお話ししたうえで、まずオンラインで一度お試しいただく形もご用意しています。

まとめ

長崎でAIセミナーを探すときの要点は3つです。

  1. 探す場所は決まっている — 長崎県中小企業団体中央会、ながさき地域政策研究所(県のDX啓発セミナー窓口)、長崎商工会議所、産業振興財団、商工会連合会。この5つの公式サイトを月1回見れば、県内の主な機会はほぼ拾えます
  2. 「聞く会」と「手を動かす会」を取り違えない — 経営判断が目的なら講演型、業務を変えるのが目的ならハンズオン型
  3. 戻ってから続く仕組みまで込みで選ぶ — 県内企業の多くは社内にIT担当がいません。2人以上での参加と、質問できる窓口の有無を確認してください

※本記事の制度内容は2026年8月26日時点で各公式ページに掲載されていた内容です。要件・金額・期限は変更されることがありますので、申請前に必ず公式ページでご確認ください。当社は補助金の申請代行を行っておりません。

今長 学(いまなが まなぶ)の顔写真

この記事の著者: 今長 学(いまなが まなぶ)

Exist Japan株式会社 代表取締役。経産省認定 経営革新等認定支援機関、大分県中小企業アドバイザー。生成AIビジネス活用研修 受講者累計500名以上、登壇200回以上。中小企業のAI活用とマーケティングを支援。→ プロフィール詳細

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